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    「非営利なら無料」の看板の先で — LINE WORKS特別プランの実際の条件と、対象外だった団体の選択肢

    LINE WORKSには非営利団体向けの特別プラン(最大1,000ユーザー・ストレージ50GBが無料)があります。良い制度ですが、対象となる法人格ははっきり定められており、社会福祉法人・医療法人・学校法人などは対象外です。公式一次情報から、実際の条件と対象外だった団体の選択肢を整理します。

    最終更新: 2026年7月20日

    2026年7月時点の情報です。LINE WORKS公式ページとX上の反響(2026年7月中旬、匿名・伝聞)にもとづきます。

    1. 何が起きているか

    SNS(X)では、2026年7月中旬、医療系の管理職とみられるアカウントによる体験談が見られたとされています。職場のチャットツール導入でSlackを提案したところ、出入りの業者から「非営利ならLINE WORKSが無料になる」と提示され、その方向で話が進みかけた——という趣旨の投稿だったとみられます。

    ただし、この投稿には、約1か月後に要件面の確認で導入が止まったという続報が含まれていたとされています。何が具体的な障壁になったのかは投稿からは確定できず、当サイトが直接検証したものでもありません。1件の伝聞にもとづく事例として扱い、断定は避けます。

    とはいえ、この話が示唆する構造そのものは実在します。LINE WORKSの非営利団体向け特別プランは実在する良い制度ですが、「非営利なら無料」という看板だけを聞いて話を進めると、自法人の法人格がそもそも対象かどうかの確認が後回しになりがちです。次のセクションから、公式一次情報にもとづく実際の条件を整理します。

    2. 特別プランの実際の内容(一次情報)

    LINE WORKS公式の非営利団体向け特別プランページ(2026年7月20日確認)によると、この特別プランはフリープランの全機能に加えて、次の上限拡張が無料で適用されます。

    • 利用ユーザー数: 最大1,000ユーザー(通常のフリープランは30人上限)
    • ストレージ容量: 50GB(通常のフリープランは5GB)

    申込期間は2022年2月21日から開始しており、2026年7月20日時点で終了予定日は示されず受付が継続しています。長期間続いている制度という点は評価してよい材料です。

    3. 見落とされがちな条件

    対象となる団体は、NPO法人または任意団体(PTA、ボランティア団体、サークルなど)です。加えて、活動目的が明確かつ非営利であること、管理者を選出できること、特定の法人の傘下・管理下にないこと、利用規約への同意が条件として挙げられています。これらの条件を満たしていても、運営会社の独自基準により適用とならない場合がある、と公式ページに明記されています。

    そして、ここが最も見落とされやすい点です。公益法人、社会福祉法人、宗教団体、学校法人、医療法人、労働組合、協同組合、政治団体は対象外と公式に明記されています。非営利要件を満たさない一般社団法人・一般財団法人も対象外です。「NPO法人」という言葉が指すのはあくまで特定非営利活動促進法にもとづく法人格であり、社会福祉法人や医療法人など、活動実態として非営利であっても法人格上は別枠の団体は含まれません。業者や周囲から「非営利なら無料」とだけ聞いた場合、この法人格の線引きが伝わっていないことがあります。

    条件面ではさらに2点、確認しておくべきことがあります。1つは、既存のLINE WORKS環境からこの特別プランへの移行はできないことです。特別プランの適用には新規開設が前提になっています。もう1つは、同一団体への適用は1回までであり、非承認となった場合の再審査は行われないことです。申請前の準備段階で法人格の適合を確認しておく価値がここにあります。

    申請の流れは、専用ページからLINE WORKSを新規開設し、開設2〜3日後に登録メールアドレスへ申請フォームのURLが届く、というものです。そこから申請すると、審査には10営業日程度かかり、結果はメールで通知されます。再審査がない以上、対象条件に確信が持てないまま新規開設から申請まで進めてしまうと、後戻りしにくい設計になっている点には注意が必要です。

    4. 対象外だった団体の選択肢

    社会福祉法人・医療法人・学校法人など、LINE WORKSの特別プランが対象外となる法人格であっても、無料または大幅割引で使えるチャット・情報共有の道具は他にあります。このうちGoogle Workspace・Microsoft 365・Slackは、当サイト運営メンバー(社会福祉法人の1団体・1事例)の実申請で承認されています。

    • Google Workspace for Nonprofits: 無料版があり、Chatなどのチャット機能が含まれます。
    • Microsoft 365: Business Basicが300席まで無料。チャットのTeamsが含まれます。
    • Slack: 従業員250人以下ならProプランが無料。ただしTechSoupの検証トークンの取得が必要です。
    • サイボウズのkintone等(業務アプリ・グループウェア): 1サービスにつき年9,900円(税抜)。ただし社会福祉法人・公益法人は公式の対象として明記されておらず、適用可否はサイボウズの審査で判断されます。

    なお、これらのサービス選びを含めた「チャット/情報共有ツールをどう選ぶか」という全体像は、当サイトの 情報共有ガイド で解説しています。個人LINEや紙の回覧からの移行を検討している場合は、あわせてご確認ください。

    5. 出典リンク

    X上の投稿内容は伝聞情報であり、当サイトが独自に検証したものではありません。個人アカウントの発言は匿名の伝聞として扱い、アカウント名・団体名は記載していません。掲載内容の誤りにお気づきの際は、お問い合わせからご指摘いただけると助かります。