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    Google for NonprofitsはWorkspaceとAd Grantsだけじゃない — YouTube非営利プログラムとMapsクレジット

    Google for Nonprofitsの特典として広く知られているのはGoogle Workspace(無料)とAd Grants(月$10,000の広告枠)ですが、実はあと2つ、YouTube非営利プログラムとGoogle Maps Platformクレジットがあります。日本で使える機能と使えない機能を、公式ヘルプの一次情報から整理します。

    最終更新: 2026年7月21日

    2026年7月時点の情報です。いずれもGoogle for Nonprofitsへの登録(Goodstack審査)が前提です。運営メンバーによる申請実測はまだなく、公式ヘルプの記載にもとづきます。

    1. 4つの特典のうち、語られない2つ

    Google for Nonprofitsに登録すると、Google Workspace for Nonprofits、Google Ad Grants、YouTube非営利プログラム、Google Maps Platformクレジットの4つの特典に申請できます。日本の対象法人格には特定非営利活動法人のほか、公益社団・公益財団法人、社会福祉法人、非営利型の一般社団法人などが含まれます(公式ヘルプで確認)。

    WorkspaceとAd Grantsについては情報が豊富ですが、残りの2つは日本語での解説がほとんどありません。「うちはWorkspaceだけ使っている」という団体も、登録済みのアカウントからそのまま申請できます。

    2. YouTube非営利プログラム — 使えるのは「外部リンクカード」

    YouTube非営利プログラムを有効化すると、公式ヘルプによれば次の特典が使えます。

    • どこにでもリンク可能なカード: 動画内のカードから、自団体の寄付ページなど任意の外部URLへ視聴者を誘導できます(通常のチャンネルでは外部リンクに制限があります)
    • コンテンツ最適化のためのリソース提供
    • 専任のテクニカルサポート(日本語対応かは公式に記載がなく未確認)

    一方で注意したいのが寄付機能(YouTube Giving)です。視聴者が動画上から直接寄付できるこの機能は、日本は対象外です。公式FAQでは、寄付を受け取れるのは米国所在の501(c)(3)団体のみとされており、クリエイター側の募金活動設定ができる国のリストにも日本は含まれていません。

    したがって日本の団体にとっての実益は、「リンクカードで自前の寄付ページ(コングラント等の決済ページなど)へ誘導する」という使い方になります。動画で活動を紹介し、カードから寄付導線につなぐ——という構成は、寄付機能がなくても組み立てられます。寄付導線の作り方は 寄付・会費管理ガイド も参考にしてください。

    有効化の手順は、団体所有のYouTubeチャンネルを用意したうえで、Google for Nonprofitsの管理者アカウントでログインし、YouTube非営利プログラムの「使ってみる」から申請します。審査は2〜14営業日とされています。

    3. Google Maps Platformクレジット — 月$250以上、地図APIの利用料に充当

    Google Maps Platform(地図表示・ジオコーディング・ルート検索などのAPI群)の利用料に充当できるクレジットが、月額$250から提供されます($250を超える額が必要な場合は、申請時に理由を記載して増額を求められます)。特定のAPIに限定されず、Maps Platform全体の利用料に充当でき、各APIの通常の無料利用枠に上乗せされる形です。

    前提としてGoogle Cloudの請求先アカウントが必要です(申請前に作成しておきます)。申請はGoogle for Nonprofitsの管理者アカウントから行い、団体の住所・電話番号・ドメイン名、APIの利用形態(公開サイトか限定公開か)などを提出します。審査は3営業日以内とされています。

    なお、かつて全ユーザー向けに提供されていた「毎月$200の無料クレジット」は2025年2月末で終了し、現在はAPIごとの無料利用枠方式に変わっています。古い解説記事の「誰でも$200無料」という記述は現行の仕組みとは異なるので注意してください。

    使いどころとしては、拠点・サービス提供地域のマップ表示、こども食堂や相談窓口のマップづくり、送迎ルートの検討など、地域で活動する団体ほど相性が良い特典です。

    4. はじめ方 — 登録済みならすぐ、未登録ならGoodstack審査から

    すでにGoogle for Nonprofitsに登録済みの団体は、管理者アカウントでログインすると各特典の申請メニューが表示されます。未登録の団体は、まず団体の非営利資格の確認(Goodstackによる審査)を通す必要があります。登録の流れは Google Workspaceガイド Goodstack登録ガイド で解説しています。

    YouTube非営利プログラムの対象国リストは、公式ヘルプからリンクされた一覧ページでの確認が必要です(2026年7月時点で当サイトでは申請実測をしておらず、審査基準の詳細は未確認です)。申請して通らなかった場合の情報も含め、実測でき次第この記事に追記します。