2026年7月、Microsoft非営利ライセンスが値上げ — 対象SKUと据え置き枠、更新前にできること
2026年7月1日以降の契約更新から、Microsoft 365非営利価格の一部が引き上げられます。値上げの根拠はMicrosoft公式ブログ(2025年12月)にあり、非営利向けの具体的な新旧価格はTechSoupが公表しています。何がいくら上がり、何が据え置かれるのか、更新前に確認すべきことを整理します。
最終更新: 2026年7月21日
2026年7月時点の情報です。価格はいずれも米ドル(USD)・月額・ユーザーあたり。日本円での請求額は為替・販売経路により異なり、円建ての公式非営利価格表は確認できていません。
1. 何が起きているか
Microsoftは2025年12月4日付の公式ブログで、Microsoft 365の商用価格を2026年7月1日から世界的に改定すると発表しました。値上げの理由としては、Copilot Chatの拡充、E3へのDefender for Office 365 Plan 1追加、E5全顧客へのSecurity Copilot提供など、AI・セキュリティ機能の追加が挙げられています。同ブログでは非営利価格も商用価格に連動して調整されることが明記されています。
これを受けてTechSoupは2026年5月、非営利向けの具体的な新旧価格を公表しました。適用されるのは2026年7月1日以降の契約更新時からです。たとえば6月15日に開始した年間契約であれば、2027年6月の更新まで現行価格が続きます。月額(月次)契約には2026年7月16日から新価格が適用されるとされています。
2. 新旧価格の対照表(値上げ対象と据え置き)
TechSoupが公表した非営利価格の変更点は次のとおりです(米ドル・月額・ユーザーあたり、年間契約ベース)。
| SKU | 現行 | 2026年7月〜 | 増額 |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Business Standard | $3.00 | $3.50 | +$0.50 |
| Microsoft 365 Business Apps | $3.00 | $3.50 | +$0.50 |
| Microsoft 365 E3 | $9.00 | $9.75 | +$0.75 |
| Microsoft 365 E5 | $22.80 | $24.00 | +$1.20 |
| Microsoft 365 F3 | $0.90 | $1.20 | +$0.30 |
| Microsoft 365 F5 | $2.00 | $2.50 | +$0.50 |
| Office 365 E3 | $5.75 | $6.50 | +$0.75 |
| Office 365 E5 | $15.20 | $16.40 | +$1.20 |
一方で、次の3つは据え置きとされています。
- Microsoft 365 Business Basic($1.00) — 最大300席まで無償グラントの対象でもあります
- Microsoft 365 Business Premium($5.50・11ライセンス目以降の割引価格) — 最大75%割引の看板プラン
- Office 365 E1($2.50)
つまり、日本の小規模な非営利団体が使うことの多い「Business Basic無償枠+必要な人だけBusiness Premium」という構成は、今回の改定の影響をほぼ受けません。影響が大きいのは、Business StandardやE3/E5、現場職員向けのF3/F5を使っている中規模以上の団体です。
3. 前提の変化 — 無償枠の縮小から続く流れ
Microsoftの非営利プログラムは、2025年7月にBusiness Premium無償10席とOffice 365 E1グラントが廃止されるという大きな変更がありました(Microsoft公式アナウンスで確認)。現在まで継続している無償枠はBusiness Basic最大300席のグラントで、それ以外は最大75%の割引価格での購入になります。
今回の値上げは、この「無償から割引購入へ」という流れの上に乗るものです。無償枠の廃止で有償ライセンスに切り替えた団体にとっては、切り替え後はじめての価格改定になります。当サイトの プログラム変更ウォッチ でも変更履歴を時系列で記録しています。
4. 更新前に確認すべきこと
TechSoupは値上げを前にした確認事項として、次のようなアクションを挙げています。
- ライセンスの棚卸し: 管理センターで現在のSKUと席数を確認し、値上げ対象かどうかを把握する
- Office 365 E3利用中で300ユーザー未満の団体: Business Premium($5.50・据え置き)が切り替え候補になり得るとTechSoupは案内しています。価格・機能・席数条件を比較して検討を
- 新規・追加購入の予定がある団体: 2026年7月1日より前に年間契約で購入すると、次回更新まで現行価格が維持される
日本の団体の場合、円建ての請求額は為替や販売経路(Microsoft直販か販売パートナー経由か)によって変わります。この記事の価格はUSDの公表値であり、実際の円価格は契約中の窓口への確認が確実です。Microsoft 365の非営利プランの全体像は Microsoft 365ガイド で解説しています。
5. 出典リンク
- TechSoup公式ブログ: Microsoft Cloud License Prices Are Increasing on July 1, 2026
- Microsoft 365公式ブログ: Advancing Microsoft 365 — new capabilities and pricing update(2025年12月4日)
- Microsoft Community Hub: Business Premium・Office 365 E1グラント廃止のアナウンス
- Microsoft公式: 非営利団体向けプログラム(日本語)
非営利向けの新旧価格の数値はTechSoup公式ブログの公表値にもとづきます(Microsoftの一次ページでのSKU別非営利価格の突き合わせは未確認)。月額契約への適用方法・円建て価格は2026年7月時点で確認できていません。掲載内容の誤りにお気づきの際は、お問い合わせからご指摘いただけると助かります。