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    非営利団体の「タスク管理」ガイド

    口頭で頼んで消える仕事、「あの件どうなった?」の確認、毎年ゼロからの行事準備。タスク管理は、10名まで無料のmonday.com、25名まで無料のAtlassianなど非営利枠のある道具と、「1タスクに担当1人・期限1つ」という小さなルールで仕組みにできます。

    最終更新: 2026年7月7日

    現場で起きていること

    頼んだ仕事が、どこかで消える

    口頭で頼む、メールで頼む、すれ違いざまに頼む——頼んだ側は覚えていて、頼まれた側の付箋はいつの間にか剥がれている。「言った・聞いていない」のすり合わせに、双方の時間が消えていきます。

    「あの件どうなった?」の確認が仕事になっている

    進み具合がどこにも見えないため、確認の声かけや進捗確認だけの会議が増えます。聞かれる側も、そのたびに作業の手を止めて答えることになります。

    行事・イベントの準備が毎回ゼロから

    夏祭りも研修も監査対応も、去年も一昨年もやったのに、段取りは担当者の頭の中だけ。担当が代わると「去年どうしたっけ?」から始まり、抜け漏れは直前に見つかります。

    締切の管理が個人の手帳頼み

    兼務だらけの現場では、一人がいくつもの締切を抱えます。管理の道具が個人の手帳やカレンダーだけだと、その人が休んだ日・抜けた後に、誰も締切に気づけません。

    道具の選択肢

    共通するのは「誰が・何を・いつまでに」を1か所に書き出して、チームで見えるようにすることです。追加費用ゼロの方法から順に紹介します。

    まずは手元のスイートで(Planner / ToDoリストなど)

    Microsoft 365にはPlanner・To Do、Google WorkspaceにはToDoリストといったタスク管理機能があります(使える範囲はプランにより異なるため、手元の環境でご確認ください)。専用の機能がなくても、スプレッドシートで「担当・期限・状態」の3列の表を共有するだけで、口頭と付箋の管理からは大きく前進します。

    向いているケース: すべての団体。まず追加費用ゼロで「書き出して共有する」習慣づくりから。

    小規模ならボードで見える化(monday.com: 10名まで無料)

    タスクをボードに並べて進み具合を色で見渡せる業務管理ツールです。通常月$19/席相当のProプラン相当が、非営利団体は10名まで無料、11席目以降も70%OFFになります(年払いのみ)。団体の検証はGoodstackが行い、承認まで2〜3日とされています。

    向いているケース: 事務局が10名前後までの団体。専用ツールを無料で本格的に使えます。

    毎年の資格再確認と、事例紹介への協力に同意することが条件に含まれています。医療機関・教育機関・政府系団体は対象外です。

    記録やマニュアルと一体で(Atlassian: 25名まで無料)

    タスク管理のJiraと、議事録・マニュアル置き場のConfluenceをセットで使える「Social Impact License」があり、非営利団体は25ユーザーまで無料です(StandardまたはPremium、AI機能込み)。「作業の管理」と「手順の記録」を同じ場所に置きたい団体に向いています。26ユーザー以上や対象外の製品は割引価格になります。

    向いているケース: 25名までの無料枠を活かしたい団体、引き継ぎ資料も一緒に整備したい団体。

    旧称「Community License」時代の古い解説記事とは制度の構成が変わっています。公式ページで最新条件を確認してください。

    シンプルなタスク一覧なら(Asana: 50%OFF)

    タスク・担当・期限の一覧管理に定評のあるツールで、通常月$10.99/席のStarterプランが非営利団体は半額になります。申請は公式ページの短いフォームから、検証はGoodstack経由です。以前あった予算規模による制限は撤廃され、割引は利用を続ける限り適用されるとされています。

    向いているケース: 無料枠の人数を超えるチームで、シンプルなタスク管理に絞りたい団体。

    プラン名の改称(Premium→Starter、Business→Advanced)があったため、古い記事とはプラン名が食い違うことがあります。病院・病院関連団体は対象外です。

    導入前に知っておきたい注意点

    道具より先に「タスクの書き方」を決める

    どのツールを選んでも、効くルールは同じです——1つのタスクに、担当者1人と期限1つを必ず付ける。「誰かやっておいて」をやめることが、消える仕事を減らすいちばんの近道です。ツール選びに時間をかける前に、この書き方をチームで合意するのが先です。

    チャットとの役割分担をはっきりさせる

    チャットに「お願いします」と流したものは、会話が進むと埋もれます。連絡や相談はチャット、引き受けた作業はタスクの一覧へ——この分担を決めておかないと、せっかくのツールが「もう1つの連絡先」になるだけで終わります。

    無料枠の条件と人数の数え方を確認する

    monday.comの無料は10名まで・年払いのみ、Atlassianの無料は25ユーザーまでで、超えた分は割引価格での支払いになります。「閲覧するだけの人も1席か」はツールによって扱いが違うため、人数を数えてから申請すると計画がぶれません。

    毎年の更新・対象外の条件がある

    monday.comは毎年の資格再確認と事例紹介への協力同意が条件です。また、対象外の条件はツールごとに異なります(monday.comは医療機関・教育機関・政府系など、Asanaは病院・病院関連団体、Atlassianは政府系・教育機関など)。自団体が対象かどうかは、申請前に各社の条件ページで確認してください。

    はじめの一歩

    01

    繰り返す業務を1つ選び、タスクを書き出す

    行事の準備、助成金の申請、監査対応——毎年繰り返す業務を1つ選び、やることを「担当・期限」付きで書き出します。この一覧はそのまま、来年の段取り表(=引き継ぎ資料)になります。

    最初はスプレッドシートの3列(やること・担当・期限)で十分です。書き出す習慣のほうがツールより先です。

    02

    無料の範囲でツールを試す

    手元のMicrosoft 365 / Google Workspaceの機能で足りるかをまず確認し、専用ツールを使うならmonday.com(10名まで無料)かAtlassian(25名まで無料)を無料枠の範囲で試します。どちらもGoodstack認証済みなら申請はスムーズです。

    団体認証がまだの場合は、先にGoodstack登録ガイドで認証を済ませておくと、他のサービスの申請にも使い回せます。

    03

    回り始めたら、チーム全体に広げる

    選んだ業務でタスク管理が回り始めたら、他の業務・他のチームに広げます。無料枠の人数を超える段階で、monday.comの割引(11席目以降70%OFF)やAsanaの50%OFFを含めて費用を比較検討します。

    年払いのみ・毎年更新などの条件は申請時に必ず確認を。「道具が先、体制があと」にならない順番が大切です。

    このガイドは2026年7月時点のmonday.com・Atlassian・Asanaの公式情報にもとづいています。各プログラムの内容・対象条件は変更されることがあるため、申請前に公式ページで最新の条件をご確認ください。

    関連リンク

    各サービスの割引内容と申請先は個別ページにまとめています。検証に使うGoodstack認証がまだの方は登録ガイドから。