Canva for Nonprofitsとは
Canva(キャンバ)は、チラシ・広報誌・SNS画像・プレゼン資料などをテンプレートから手軽に作れるデザインツールです。デザインの専門知識がなくても見栄えのする制作物が作れるため、広報担当が専任でいない団体でこそ力を発揮します。
Canva for Nonprofits(非営利団体向けプログラム)では、通常1人あたり月$15前後かかる有料版の機能——Canva Proの全プレミアム機能とチーム共同編集を、1団体50名まで無料で使えます。50人分を通常価格で契約すると年間数十万円規模になるので、非営利向けプログラムの中でも特に手厚い部類です。
適格性の確認はGoodstackが担当しており、すでにGoodstack認証を持っている団体なら申請はすぐに終わります(実際の承認までの流れは「申請の流れ」で紹介しています)。
無料になる内容
Canva Proの全プレミアム機能
1億点以上の写真・イラスト・テンプレート、背景リムーバ、サイズの一括変更(Magic Resize)、ブランドキット(団体のロゴ・色・フォントの登録)など、有料版の機能をすべて使えます。
チームでの共同編集(最大50名)
職員やボランティアを1つのチームに招待し、同じデザインを一緒に編集・コメントできます。「広報誌のデータが担当者の個人アカウントにしかない」という状態を防げます。
ポスターから動画・ウェブサイトまで
チラシ・広報誌・SNS画像のほか、プレゼン資料、簡単な動画、文書(Docs)、ホワイトボードまで、広報に必要な制作物を1つのツールでカバーできます。
50名を超える場合は50%割引
無料枠は1団体につき1チーム・50名までです。それを超える人数が必要な場合は、上位プラン(Canva Enterprise)を50%割引で追加できると案内されています。
AI機能(Canva AI・Magic Studio)も利用できます。ただし、非営利プランでの利用回数の上限などの詳細条件は、公式ページに明記されていません(2026年7月時点)。
申請の流れ
対象となる団体
- 自国で正式に登録された非営利団体であること(日本の団体もGoodstackの審査で適格性が確認されます)
- 政府から独立し、営利を目的としないこと
対象外
- 政府機関・国有企業
- 公立病院
- 学校・大学(別枠のCanva Educationが対象)
- 営利企業、業界団体、政治団体など
最終的な適格性はGoodstackの審査によって判断されます。
Goodstackで団体認証を受ける
Canva for Nonprofitsの適格性確認はGoodstackが担当しています。まだの場合は、先にGoodstackで団体登録・認証を済ませておくと申請がスムーズです。
Canvaの非営利プログラムに申請する
Canva for Nonprofitsの公式ページから申請します。すでにCanvaのアカウントを持っている場合は、「設定」の請求(Billing)タブにある「Canva for Nonprofitsにアップグレード」からも申請できます。団体の登録を証明する書類(定款など)を求められることがあります。
承認されたらチームに職員を招待する
承認されると、チームに最大50名まで招待できるようになります。広報担当だけでなく、チラシやお便りを作る現場の職員も招待しておくと、テンプレートやロゴを全員で共有できて便利です。
このガイドは2026年7月時点のCanva公式サイトの情報と、運営メンバーの実際の申請経験にもとづいています。プログラムの内容は変更されることがあるため、申請前に公式ページで最新の条件をご確認ください。
コラム: 創業者は、会社の約3割を差し出した
「50名まで無料」は非常に手厚い水準で、「いつか終わるのでは」と不安になる方もいるかもしれません。その背景を知る手がかりが、Canva公式サイトに2つあります。1つ目は規模。公式ページによると、95万を超える非営利団体がCanva Proに無料でアクセスしており、利用は175か国以上に広がっています(2026年7月時点)。日本の団体が使うのは、特別な例外ではなくこの大きな流れの一部です。
2つ目は、会社の設計そのもの。共同創業者のMelanie Perkins(メラニー・パーキンス)とCliff Obrecht(クリフ・オブレクト)は2021年、保有株式の大半——Canvaの価値の約30%に相当——を「世界を良くすること」のために拠出すると表明しました(受け皿となる組織の名前は「Step Two」。公式ページに明記されています)。非営利支援が「儲かったときのおまけ」ではなく会社の構造に織り込まれている、という点は、このプログラムに乗るかどうかを判断する材料になります。
もちろん、どんなプログラムにも条件変更はあり得ます。他社の非営利向け無償プランでも、内容が見直されることは実際にあります。当サイトでは一次情報で確認できた変更をプログラム変更ウォッチに記録しているので、「気づいたら条件が変わっていた」を避けたい方はときどき覗いてみてください。
準備ができたら
Goodstackの団体認証を済ませたら、Canva for Nonprofitsの公式ページから申請を開始しましょう。
Canva for Nonprofits(公式)を開くGoodstackの登録がまだの方はGoodstack登録ガイドからどうぞ。