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    Okta導入ガイド

    Okta for Good(非営利団体向けプログラム)では、ID管理サービス Okta を50ライセンスまで無料で使えます。概要から機能、申請手順までを解説します。

    Oktaとは

    Okta(オクタ)は、職員のIDとログインを一元管理する「ID管理(IDaaS)」の専門サービスです。Gartner のアクセス管理部門で長年リーダーに位置づけられる、この分野の代表的な企業です。

    非営利団体で起きがちな「サービスごとにパスワードが増えて、付箋や使い回しが発生する」という問題に対して、Okta は覚えるログインを1つにするという形で答えます。職員は Okta に1回ログインするだけで、団体で使う各クラウドサービスに入れるようになります。

    そして Okta for Good(非営利団体向けプログラム)では、この Okta のフル機能(Workforce Identity Suite)を50ライセンスまで無料で利用できます。通常は1人あたり月額$6〜$17かかるサービスなので、職員50人以下の団体であれば年間数十万円相当の寄贈です。

    主な機能

    Okta for Good の寄贈プランは機能制限版ではなく、以下をすべて含むフルスイートです。

    シングルサインオン(SSO)

    Okta に1回ログインすれば、Google Workspace・Microsoft 365・Slack・Zoom など各サービスに追加のパスワード入力なしでアクセスできます。連携できるアプリのカタログ(OIN)は7,000以上と業界最大級です。

    多要素認証(Adaptive MFA)

    パスワードに加えてスマホアプリなどでの本人確認を追加できます。いつもと違う場所・端末からのログインだけ追加確認を求める、といった柔軟な設定も可能です。

    ユーザー管理の一元化(Universal Directory)

    職員のアカウント情報を1か所で管理し、各サービスに反映できます。既存の Google Workspace や Microsoft のディレクトリと同期することもできます。

    入退職の自動化(Lifecycle Management)

    職員の入職時に必要なサービスのアカウントを自動作成し、退職時に一括で無効化できます。「退職者のアカウントの消し忘れ」という非営利団体でも起きがちなリスクを仕組みで防げます。

    そのほかの上位機能

    アクセス権の棚卸しを支援する Identity Governance、ノーコードで処理を自動化する Workflows なども寄贈プランに含まれます。小規模団体では使わない機能もありますが、将来必要になっても追加費用がかかりません。

    コラム: MicrosoftやGoogleがあるのに、なぜOktaなのか

    「Microsoft 365 や Google Workspace を使っているなら、SSOもそれで足りるのでは?」——もっともな疑問です。答えの鍵は「無料版の壁」にあります。

    無料版の壁 — 標準SSOの「本体」は課金階段の上

    Microsoft の Entra ID にも Google Workspace にもSSO機能はあります。しかし、条件付きアクセス・グループ単位のアプリ割り当て・SCIM自動プロビジョニング・カスタムSAMLアプリといった「SSOを実用にする機能」は、Entra ID では有料の P1 ライセンスが必要です。Google Workspace も自動プロビジョニングは Starter で3アプリまで。無課金のままでは「覚えるパスワードを1つにする」が完成しないのです。

    非営利では逆転現象が起きる

    Microsoft は2025年7月に非営利向け Business Premium 無償グラントを廃止し、無償枠は Entra ID P1 を含まない Business Basic のみになりました。一方 Okta の寄贈はフル機能を50人分無料。「無償のMS環境よりも、Okta for Good のほうが機能もコストも上」という逆転が、50人以下の団体では現実に起こります。

    中立性とカタログ規模

    Okta は特定のクラウドに属さない中立の ID 基盤です。Google・Microsoft・AWS・Slack が混在する環境や、外部の関係者・ボランティアのアカウント管理では、この中立性が効いてきます。

    どう選べばいい?

    すでに Microsoft 365 Business Premium(非営利75%割引)を契約していて Entra ID P1 が手元にあるなら、まずそれでSSOを組むのが自然です。無償の Business Basic だけ、あるいは Google と Microsoft が混在している団体なら、Okta for Good を先に検討する価値があります。

    導入の流れ

    対象となる団体

    • 特定非営利活動法人(NPO法人)
    • 公益社団法人・公益財団法人
    • 一般社団法人・一般財団法人(非営利型)
    • 社会福祉法人

    対象外

    • 学校・教育機関
    • 病院・医療機関
    • 政府・行政機関

    最終的な適格性は Goodstack の審査によって判断されます。

    01

    Goodstackで団体認証を受ける

    Okta for Good の適格性確認は Goodstack が担当しています。まだの場合は、先に Goodstack で団体登録・認証を済ませます。

    Goodstack の登録手順はGoodstack登録ガイドにまとめています。一度認証を受ければ、Okta 以外の多くのサービスの申請にも使い回せます。

    02

    Okta for Good のページから申請する

    Okta の非営利団体向けページから申請に進み、Goodstack の認証情報で団体の適格性を確認します。

    03

    承認後、テナントをセットアップする

    承認されると Workforce Identity 50ライセンスが無料で使えます。まずは Google Workspace や Microsoft 365、Slack など、日常的に使うサービスとのSSO連携から始めるのがおすすめです。

    50ライセンスを超える分や Auth0(アプリ開発者向け)は50%割引で追加できます。

    このガイドは2026年7月時点のOkta公式サイト・Microsoft公式情報にもとづいています。プログラムの内容は変更されることがあるため、申請前に公式ページで最新の条件をご確認ください。

    準備ができたら

    Goodstack の団体認証を済ませたら、Okta for Good の公式ページから申請を開始しましょう。

    Okta for Good のページを開く

    Goodstack の登録がまだの方はGoodstack登録ガイドからどうぞ。